山口県まではつい先日もいったしまぁそんなに遠いはないイメージなんだが、これまで関門海峡を越えることがない人生であった。穴があるのに潜ってない。たぶん童貞感あふれるのもその辺が原因ではないかと思う。てな訳で青春18きっぷの旅、無職最終章にて、九州初上陸の巻。
九州の鹿児島の指宿いわさきホテルでわ、スペハリアウトランバーナーてなセガ体感ゲーム御三家が稼働なゲームコーナーがあり、ぜひとも行ってみたいんだが、ここリゾート感溢れる観光ホテルなんで、一人部屋ってな宿泊概念がないんよね。で、今回の一人旅では諦め。連れがいるときにフェリーかなんかで車で阿蘇山ぐるっと回るのを楽しみにとっておこう。
そこで、先日、加古川ヤマトヤシキで開催されてた長崎物販展にて貰ってきた観光パンフレットに思いを馳せ、そっち方面に行くことに。そうそう軍艦島なんてのも先日観光客受け入れOKなったような、なんてのは道中で調べつつとにかく行ってみよう!
2018年3月23日(金)
長崎には姫路の始発にて出発しても20時30分到着。その時間に着だと観光は放棄になる訳で、今日という日を有意義に使うには?悩みつつも始発に乗車しちゃう。
平日なので通勤ラッシュの席取りゲーム敗北の懸念もダイヤ的にセーフ、ナビタイムさまの広島駅手前の天神川駅での下車の謎指示も、広島駅まで行って乗り換えだと着席の可能性が低下とのナイス判断に惚れ惚れ。課金したい気持ちまんまんなんだが、無料サービスの時点ですでに有能すぎてツラい。
そんなこんなで下関到着。周囲をうろうろするも海は見えぬが海峡な海の香り。さていよいよ九州だ。
よし、博多ラーメンを食おう!16時50分着の鳥栖駅が佐賀県なのは判る。なんで博多はその手前、そもそも福岡県の繁華街は福岡駅なのか博多駅なのか?そんな低レベルの悩みを食べログ系サイトの有名ラーメン店の最寄り駅調査で解決し、博多駅との最適解を導き出しラーメンツアーと繰り出す。
個人経営や屋台系のお店だと、この夕方の微妙な時間帯は閉めてる可能性を顧みて、あえてチェーン店や観光客受け入れ系のお店をチョイスってみました。あと駅から近いのも。
・長浜ナンバーワン祇園店
うん、これは長浜ラーメンのメートル原器というに相応しい。ここを原点と仮定すれば脳内にはこれまで食した長浜っぽいラーメン体系図が完成するのである。そして原器とは精密で完璧なのである。ラーメン店をハシゴる予定なので替玉するつもりはなかったが、そうせざるを得ない「人生これまでに食した長浜系の総括スープ」な完成度であった。これ系のラーメンスープって油ぎとぎとの印象あるぢゃないですか?おいしいお店はそんな事ないんですよ。を体現したお味であった。
麺とスープの調和こそ至極。特徴がないのが特徴。
・一双
ビジネス街に立ち込める豚骨臭がルート案内でgooglemap不要論。こりゃすごい。ダメな人は近寄る事すら許されない感。で、そんな話を聞くと、やり過ぎかつ過剰で自称コア層が激辛カレーを好むがごとく地獄絵図を想像しちゃう訳だ。そう、俺自身も激辛カレーに挑戦するよな舐めた気分でかかってた。
それが実に丁寧に一杯一杯作る。スープも灰汁取り網で越してそっと、麺の茹で時間もキッチリはかる。スープが大層濃ゆいがそれは油でごまかしているのではない。濃密なのだ。完食ラーメンどんぶりの底には大量の粒状のなにかがジャリっと沈殿していた。なのに雑味がない一体感なのである。所謂、評判や外観からイメージする過激なお店ではない。濃密なだけなのである。
泡立ってるが最近はやりの撹拌機とかやってない。そーっと注いでコレなのである。
余談:麺バリカタ論
長浜ナンバーワンで麺の茹で具合を「ふつう」で頼む。うん、実にジャストフィットである。替玉はあえて固めで行くが、うん、硬いな。のどごしが。
ちなみに姫路も戦前戦後と鉄鋼業で九州移民も多い地区なんで、歴史もある長浜系のお店も多いんだが、麺は固めでないとニュルッとした食感に。茹汁が絡むって感じでしょうか。アレが嫌で固めにしてソリッド感を高めてごまかすような、そんな意味での固めチョイスだったが、本場博多では全くそんな必要はなかった。
そもそも「固め」の選択こそが一般民衆から広く支持を得ているのであればソレこそが普通になる訳で。
いや、でも、一双のスープだと普通よりは若干固めのが、スープのトロミとの絡みや喉越し的な意味で相性いいかも?とは思ったが、ラーメン通的な団体さんが「バリカタ」連呼して通ぶった雰囲気出してるのみて若干ゲンナリ。まぁようは好きなように喰えばいいんだよ!
で、満腹以上な状態で今後のスケジューリングを検討る。
長崎へは博多で時間を潰したゆえに深夜到着が確定。佐賀がなにもないのは有名である。熊本って遠いけど到着何時になるのかなーとナビタイムるに「19時43分?あれれ?速い?」というわけで本日の宿泊は熊本決定。電車乗車ちゅうに楽天トラベルで熊本駅周辺のホテルを検索し、なんか熊本駅から電車に乗って熊本城ご近所のホテルが朝食付きでなんと5000円?どーせ翌朝観光なんでこっちとりゃ超好都合と早速予約。インターネット&スマホはホント便利すぎる。一昔前なら旅行前の移動&宿泊計画が前提でこんな行き当たりばったりは許されなかったのである。ホント旅は変わったと思う。
熊本駅に到着。スマホの指示に従い「熊本市電A系統」とやらの駅を探すがそれっぽいものがない?ひょっとして地下鉄?あ、ちんちん電車だ!ホームにある路線図を見るにシンプルな構成で一安心。てな安堵の息をついてたら、地元民と間違われて老夫婦に道を聞かれる。なんでも親戚のお葬式でこの辺くるのはん十年ぶりですっかり様子が変わってしまって。。。地名からスマホさんに頑張ってもらうがどーやら市電では行けそうにない方面みたくJR駅員さんに託す。そーいや熊本駅、絶賛全面改装中っぽいな。
で、情緒ある市電に揺られ、イコカ決済も悩みながらもOK(距離関係ない定額料金制なんだが京都の市バスなんかとは異なり乗車時と下車時の両方でPiっとする必要があった)し、あ、ここめっちゃ繁華街やんてな「花畑駅」で下車、夜の街をちょいと歩くと「エクストールイン熊本銀座通」に。
ホテルのフロントさんに「現在20時なんすが今から熊本城行っても楽しめます?ライトアップとか?」てな無謀な問かけに、明日から熊本城の桜の名所が一部開放されるんですよ!との情報に、「え、それってそんな大層な事なの?」と、きょとんな表情だった私に気が付かれたのか、熊本城のパンフレットを取り出して地震による被害が甚大だったかを説明してくださり、桜のこの時期に来られたからレアな立ち入り禁止区域に入れるんですよ~!てな流れを丁寧に説明して頂きました。でもまだ観光パンフレットの写真って石垣が崩れた場所を大げさに掲載してるだけでしょ?って思ってました。すいませんの気持ち。
特に前知識もないと被害状況にあんまピンとこないパンフレットなんだが。。。
てな流れで、熊本城は翌朝に行くことにし、ホテルでると即な繁華街を徘徊し、そーいや熊本もらーめん有名だったよなぁ、メンタルは求めてるがフィジカルが無理やめてって言ってるなーなどと考えつつ帰還、NHKローカル局ニュース見てると、この辺りの名勝な菊池渓谷が今日から観光客受け入れ再開、倒壊した校舎の復旧工事が完了し生徒が戻ってきた学校なんかがニュースとなっており、まだまだ震災は思ってないんだなぁと。
そして明日は長崎に移動するので軽く計画を練ってみる。軍艦島へはツアー申込すれば行けるのかー明日はもう満員に。明後日25日だと午前に1名空きが!速攻予約を決める。なので明後日の朝9時には土地勘の全くない長崎駅付近の港にいる必要があるので、必然的に明日の宿泊は長崎駅の近所という事に。付近の温泉街で湯治てな野望は潰える。
2018年3月24日(土)
宿泊+朝食5000円(この金額と当日予約限定なんで注意)にしては食べ放題でチョイスも多彩な朝食を満喫し、先ずは徒歩圏内の熊本城に。姫路ではまだまだつぼみな桜が満開に。さすが桜前線最前線な九州である。熊本城に入場。お、昨日の情報のとおり、桜の季節限定で立入禁止区域の桜のキレイな場所に入れるみたい!桜の回廊を眺めつつお城の砦が見えてきました。
ここが桜の季節限定で通り抜けが可能になってた「行幸坂」です。
備前堀の向こうに飯田丸五階櫓が鉄骨で足場組まれてますが、数年前まで延々とやってた姫路城の改修工事を思い出します。てか文化財系はなにかしらどっか足場組んで改修してますよね。姫路城天守閣と違ってあえてシートなどは掛けずに来場者に見てもらおうという方針だそうです。
未申櫓。確かに石垣の一部が崩れてるなぁ。でもホンの一部だけなのに全く大げさだなぁ。とか思いつつ歩みを進め砦を回りこむと、
崩れた石垣の積石は番号がふられ元の場所への組直しを待つ。こんな仮置き場がそこらじゅうに。
満開の桜と崩れた石垣の対比を、地震にも耐えた自然と人工物の無力さととるのではなく、厳しい冬を超え春に美しく咲く桜。という方向性にとらえていただければなぁと思います。
玄関開けると姫路城!な地域の住民として、もしも姫路城がこんな惨状だったら。と考えると、正直、撮影した写真を見ると心が痛みます。観光資源ってのではなく熊本の皆さんの「心情的な意味」で、熊本城の再興をお祈りいたします。
で、熊本城から熊本駅まで市電にのらず、あえて20分ほどの道のりを徒歩ってみたけど古い町並みってほどでもなくさくっと市電に乗っちゃうのが吉かな。
熊本駅すぐの北岡神社の超巨木。横には「西郷隆盛先生本営之址」てな石碑もあったような気がする。
熊本駅西側に抜けるとおてもやん。それと蛇口からミネラルウォーターな回復ポイントがあったりする。休息せよ。
おてもやん。明治の終わりごろに実在したとかしないとか?「おても」は肥後で若い女性の意味らしい。そして「やん」の謎は深まる。ひょっとして北欧由来なの。
改装中の熊本駅だが、新建屋側にはおみやげ&名物食事コーナーが。有名どころから知らないなにかまで熊本の食のすべてが勢ぞろい。移動中の車中で喰うのだ!
数量限定超巨大いきなりだんご。通常サイズからのバランス崩壊ながらも物量で押し込むさつまいもの甘味と食感がたまらん!これはこれでベリィ・スィーツ・ポテトゥ。
からし蓮根ちくわサラダ。属性てんこ盛りなチクワちゃん!
ちくわの穴に蓮根のシャキシャキ食感がスナック感覚、カラシとマヨネーズ(この辺がサラダ)の相性の良さは言うまでもない。
コレはホントに超おすすめ、通販では購入できないので絶対にココで買&食べき。
九州ちゅうねん18きっぷ。その2~長崎到着編~に続く。。。