で、下のエントリーをアップしたのち、会社から帰ろうと外に出て歩き始めると左足の親指が痛い。即ちこれ痛風なり。駐車場まで歩くのも億劫。しかも涼しく盆の時期とあって妙な静けさを感じとり、自転車で帰宅することに決定。
満月に近くたいそう明るい月に照らされ自転車をこぎこぎしていると、太市あたりでこのまま帰りたくなくなる病が発症し、遅すぎる青春の突き上げる衝動にかられ北へ向かって無目的に走り出す、が、3X歳にもなると難しいお年頃でなにかにつれ行動に理由がセットで必要になるのである。そう、私は燃える朝焼けが見たいのだ。
ちょろっと北に向かうと、看板には宍粟まで20Kmてな感じの記述が。そうか、とりあえず宍粟とやらを目指そうじゃないか。宍粟までの立派な田舎道、ガードレール向こうの鹿と30秒ほど並走(凸凹の山林をものともせず、すんごい跳躍で)してみたり、道の真中にダンボール?いや毛布か?あー避け切れんがまあいいや、の瞬間「ギャん」と悲鳴があがりケモノ臭い匂いが周辺に充満したり(前輪で踏んぢゃってから自力で逃げていったのでおそらく大丈夫)しながらも3時ごろ宍粟に到着。新宮表記の看板があったので、看板の赴くまま旋回する。
この道路は揖保川沿いを進む。左からは川のせせらぎ。全方向から虫の声が真っ暗な闇から沸いてくる。こんな体験なんて大人になってからは無かったよなぁ。
そうそう、車でドライブするのとは感じ方がこんなに違うのであることに気が付く。自転車いいよー。
東の空が青く色づいてきた。ローソンにて眠気避けの缶コーヒーを物色すると「エメラルドマウンテン」発見。駐車場に座り込みコーヒーをのみ山並みから覗く青色を鑑賞する。この缶コーヒーはフタコイ・オルタナティブのあの話をみてから特別扱い。初めての(好きな人との)キスはタバコの味でした。
特別な朝日を特別な場所で見るべく高所を探す。どんどん高所に上るも東の空を望めるのは赤とんぼ荘駐車場しかなく、木と電柱のすきまから赤と青のコントラストを眺める。
龍野の城下町を下る際には白い色も加わりいつもの風景に戻り行き、私の勝手な時間割も終わりを告げるのであった。