スティル・クレイジー

TVつけたらサンテレビで映画「スティル・クレイジー」ってのをやてたのでみてた。
70年代にそれなりにヒットを飛ばしたロックバンドがいろいろあって解散したけど、いろいろ(基本「お金」なんだが)あって再結成したらやっぱりドタバタするってな、イギリス映画にありがちなストーリー。お約束のロックバンドに纏わる数々のエピソードってのは、どっかで耳にしたような気がするような内容ばっかしでニヤニヤできる。あ、基本コメディですよこの映画。
体の一部分ロックバンド名しりとり?やらフェスの出演順番で揉めるくだりで実在のロックバンド名がザラザラ出るのだが、フィクションとの壁を崩す意味でもリアリティの演出的にもいいねぇ。この流れノスタルジックじゃなくて、そう、先ほどのエピソードの数々と被さり、脳内で現実のロックバンドにフィードバックされてしまうヘンなリアル感。この文章、IT企画書なみにカタカナ多いな。
で、最後、凄くうまくいってだいえんだんを迎えるわけです。
なんか泣けた。もちろん映画がハッピーエンドだから泣けたんでけど、それだけだったらわざわざテキストにして残す必要なんか無いわけで、ほな、なんで泣けたのかといいますと、実際の70年代ロックバンドのエピソードってのが悲劇(死)に彩られすぎ、こんなエンディングほとんど無いから。まぁ世の中そんなもんちゃそんなもんなんだけど。
あの時あの人達が、あのタイミングでなんですれ違って、いろいろあって巧い事いかなかったんだろうなぁと考えると、なにやら大層泣けてきた訳で。そういった意味でいいファンタジーを見せさせて頂いた。ありがとう。いいロック供養だったよ。で、まだ生きてて心当たりのあるあなたたち、寿命を迎える前に是非ともなんとかしてくれ。