最近のお気に入り漫画である、「それでも町は廻っている」。ちまたでは萌え漫画と勘違いされているフシがあるので、なぜお気に入りなのかを解説しようじゃないか編。
最新刊の宝捜し編から、先輩が寝起きの悪さから朝食の内容を勘違いしている件で歩鳥とふざけあってる場面。
先輩の台詞「なんだとこの/ちょんまげタヌキ/引っこ抜くぞ!!」
私がコレの校正をかけちゃいますと・・・引っこ抜くのは「ちょんまげ」なんで、「なんだとこの→タヌキ/ちょんまげ”を”引っこ抜くぞ」にしてしまいますが、それじゃダメすぎ。この場の勢いと二人の関係性がスポイルされまくりになっちゃうのです。おそらく始めは後者の文章で出した内容を吟味の上、このフキダシにしたのではなどと考えると、うかつに流し読みできない漫画だったりします。
私は本をあんまり読み返ししない(読書などに初見のインパクトの面白さを求めているので)のですが、コレだけは複数回読み直します。そもそも何回読んでも面白いって前提があっての事ってのも当然な訳で。
そーいや太古の昔、ビィラン先生の漫画のネーム貼り作業を手伝っていた際に、この手のセリフまわしを、文法的におかしいやんと、理詰めでムキムキ訂正しまくっていたのを思い出して正直すまんです。
で、石黒正数作品「ネムルバカ」ですが、どう見てもそれ町のアノ二人の大学生活編となっております。リュウ紙上ではどうもピンとこなかったのですが、単行本で纏めて読むと漫画として純粋に面白かったです。おそらく私が大学生活の空気感を共有できていないのが月刊誌という短いスパンでは面白く思えなかった原因なんでしょうか?な。