自転車男、我が家に宿泊する。

弊社ビル2号線を挟んで斜め前に存在する今村自転車店(弊社ドメイン顧客だったりする)は、一見なんの変哲ない地域密着型の普通な自転車店なのだが、2号線沿いという立地条件のもと、よく日本横断なチャリンカーの駆け込み寺になっていたりもする。宿泊可能なマンガ喫茶の質問から、難易度の高い修理についても密かにマニアックな車両も全然OKだったりするし、こういうのに理解があったりで、皆さんいつも笑顔で出発されたってになる。
で、9/21木曜日、何度目か判らない「カレー食い放題お勧めのマンガ喫茶ってどこだっけ?」てな電話が今村さんから。電話で対応するのがメンドイのでお店まで行ったら、自転車が豊岡方面で故障するも、何処の自転車屋でも修理できず、ひたすら姫路中をたらい回しにされちゃってココまで辿り着き、やっとのこさ部品発注までの手配をおえた、日本を北海道から沖縄に向けてウロウロとされている神奈川県出身の若者が居ましたとさ。
部品は明日昼過ぎまで到着しない(これでも発注先にかなりごねて急がせたそーです)との事なんで、マンガ喫茶にて宿泊を検討していたそーだが、私ん家で宿泊しちゃえば全て解決っ!てな話になったのでそーなっちゃう事に。
物静かなお方&アルコールも明日に響くっての飲まないってんであんまり深く会話はしていないけど、明日の午前中は暇なんで姫路観光どーしよ?てな流れでニヤニヤしながら太陽公園を強力プッシュする私がいた。
で、翌日。
朝の出勤時にて今村自転車店にて下車していただき、借りた自転車で書写&太陽公園に旅立っていった若者。感想を聞いた際の苦虫を噛み潰したような表情がいまから楽しみだ。
で、観光から戻ってきたはったのが夕方。夜は危ないので漕がないてな訳で、今晩も我が家にて宿泊の流れに。
荷物を整理中に「絵かいてるんっすよ」ってな事でスケッチブックを見せてもらった。キャンバスには淡く省略された画風の水彩画で、北海道の自然、ねぶた祭りの風景、身近な植物が描かれていた。その中でも、大自然ど真ん中での朝焼けや夕焼けの風景が素晴らしく(ちゃんと絵から朝夕の区別がつくっていう空気感が感じられたから良いと思った)感慨にふけっていると、「はて?私が見た最後の綺麗な夕焼け(朝焼け)って何時の事だっけ?」と自身と大宇宙との接点のなさにがっくりきた。嗚呼、うらやましか。
で、またまた翌日、大量の荷物を積んだ自転車は、まずは岡山経由、その後北上し鳥取島根、んでから南下して広島、しまなみ海道で四国へ突入し一周してから山口、九州、ゴール沖縄へと向かう予定だそーです。気をつけて楽しい旅を!