~プロローグ~
毎年恒例の社員メインなアニメ見たり温泉入ったり買い食いしたりする旅行の季節が到来なので、幹事としては行き先の検討を吟味したりする訳です。
車(ハイエース)の運転手てるちゃん氏が「巫女萌え」なんで神社を毎回絡ませる風習があり、広島の厳島神社が台風でえらい事になっている状態なので、今回は四国は香川県の金毘羅詣だ!と意気込み近辺の温泉で宿泊できる場所を検索すると、祖谷(いや)温泉がヒット。ゴンドラ乗って露天風呂ってなロケーションに、にやにやしてたら人気スポットだったらしく予約が取れない状態に。紅葉の季節にしては早いしなんでだろ?って四国の他の温泉を検索したところ、宿泊できる山の秘境の温泉ってのが他にあまり無い事実が発覚。しかも、四国人が瀬戸内海渡って本州来るには金がかかっちゃう訳で、そーなると地元民が手近なスポットですませてしまう現象が発生し、こんな感じのところは何時も満員になってしまうのではと予測。で、淡路島で宿泊はご近所過ぎて旅感覚が鈍るので今回は金毘羅とうどん、そして淡路島「ナゾのパラダイス」周遊プランは諦めることに。ちなみに四国には「ゾープ場」なる愉快スポットが存在したりするのでチェキしときましょう。
ならば、「びんちょうタン」のふるさと和歌山はどないだと温泉を検索すると「ホテル浦島」なる、80年代に良くあった巨大学園ものアニメのような規模を誇る愉快な宿泊地を発見。ホテルへは亀を模った船で渡り、最大3000名収容可能でもって露天風呂が複数存在し、その行き来には30分以上かかり、内部にはコンビニ完備、しかも宿泊場所で身分ランクまで存在するらしい。これはイカスぞとルートを検索するも、和歌山って全く持って陸の孤島。姫路から片道7時間ぐらいかかりそう。高校の時にやった日本特急旅行ゲーム(オリジナルルール)で、和歌山島流しにされると、北海道以上に脱出不可能だった事を思いだし、これも却下。しかし、和歌山も白浜あたりだと大阪からも数時間(JRだと乗り換えも少ないし)で遊びに行ける訳ですが、和歌山最南端ってな立地条件は、県民以外の人はどうひっくり返っても、かんなり遠い道のりになってしまうのだが、ホテル浦島の規模の巨大さは全くもって不思議な感じです。でもココはいつか征服してみたい温泉である。
そんなこんなで出発予定日より一週間を切るという事態におちいり、過去に数回訪れるも日帰り強行軍であった出雲大社方面で宿泊することに決定。島根で温泉を検索すると、今の時期は蟹ツアー真っ盛りで、蟹アレルギーな私は一寸勘弁な事態なんで、温泉・宿泊・肉ってな多少謎めいたキーワードでググルと、「しし鍋」が用意できるという、出雲の層雲峡がキャッチフレーズな出雲からちょいと南にある立久恵峡の「御所覧場」にて決定しちゃいました。
~で、旅立ち編~
今日の晩飯時、できればガンダムSEEDディステニーが見れる時間までに宿に到着する、以外のことは何も決まらなく、しかも宿まで何時間かかるのかも不明なまま、早朝、旅のしおりに私が行きたいところ、ぶっちゃけ岡山の鍾乳洞情報を印刷していると、参加者がぞろぞろと集合し、やっぱり寄り道先は決まらないまま中国道の山崎ICより西へ向かうことになるが、最近身内で大流行しちゃってるエバンゲリオンのサントラがBGMなので皆のりのり。で、結局、大量殺人で有名な岡山は津山市にある良い感じの博物館「津山科学教育博物館」へ向かうことへ。私は個人的に訪れたことがあり、博物館にありがちな真面目ぶった学術一直線な感じやら、子供向けに必要以上にソフトナイズされている訳でもなく、手書きの説明プレートが醸し出す昭和の味わいや、自然科学に対して不必要なほど興味がムクムクするよな愉快な展示物にノックアウトされていたので、再訪問は願ったり適ったりである。
~津山の思い出~
ちょっと改装したらしく、手書き&手作りマニファクチャ感覚が薄くなり、独自ドメインまで取得して、正式名称が「つやま自然のふしぎ館」とひらがな一杯になっても基本は間違いなく以前のままであった。みょうにポージングに気合が入った剥製の数々、特にキンシコウ(孫悟空のモデルになったと噂されるお猿さん)の堺マチャアキが岩石からパックリいった感じやら、キウイ(鳥さん)の探し物は何処ですか?な空ろな瞳と半開きの嘴が醸し出す表情は絶品である。ここの特徴は自然だけでなく、過去は現役の展示品であったであろう古いテレビ放送システムやら無線機やクルクル回す電話なんてのが、現在は過去を偲ぶコーナーになっており、今は使われていないのが大変残念なプラネタリウムなんぞは、少年少女の視線を釘付けにしたであろう過去の栄光を思うと一寸おセンチな気分になりつつも、これはこれで幸せな余生と考えることにしときましょうか。
で、下の駐車場の併設土産物屋にて昼食をとるものの、この辺りの名物って「しいたけ」だったり。しいたけって食物はどうもジェットエンジンを連想させるのでNGなんで、急遽捏造された感がビンビンする「津山ラーメン」でお茶尾濁すことにほぼ全員が決定するも、「美味しんぼ」の愛読者であるかんちゃんは反旗を翻しうどんを注文するが、でてきたのは冷凍うどんが蔓延った今、食事所では絶滅したかに思われた乾麺だった。ちなみにラーメンは普通の醤油ラーメン、人殺しの町津山ならではのスプラッタな演出も無くあくまで普通のラーメン。時間を見るとすでに2時。鍾乳洞は諦め、出雲へ向かうことに。
道中、蒜山パーキングではソフトクリームやらトウモロコシやらナシを貪りつつ、時間が17:30になると最寄パーキングにて停車してガンダムSEEDデスティニーを鑑賞、ザク登場で車内が沸くも、モノアイよりも首が動く演出に萎えてみたりしつつ、暗闇の支配する「立久恵峡」へ潜入し宿泊地となる「御所覧場」へ無事到着。
~良い感じ!御所覧場~
到着したら晩飯の時間までに余裕があったので、即、露天風呂へ突入することに。ホームページではどうも出来すぎな絶景が合成写真っぽい感じであったが、全くそのまんまな光景が繰り広げられていたのでこれはビックリ。湯が若干ヌルイのでもうすぐ始まる紅葉の季節には寒いのではないかと思う。んでから若干都会っぽい場所から訪れた我々の意見としては、無理やりなライトアップは逆に興ざめであり、こういった場所では満天の星空こそが喜びかと思いました。晩飯はしし鍋と、しいたけ尽くし&鮎といった郷土料理の付け合せに超満腹。何故か通信カラオケ装備なんで、アニソンを歌いながらの晩飯という不思議な状況に。食後は露天風呂再突入やら、怪しげなX-BOXでアニメを見たり剣神ドラゴンクエストやらと、部屋設置の旅館らしからぬ巨大TVが大活躍。微妙に旅館感覚がゼロっぽい感じでした。ちなみに部屋の窓からの眺めも絶景状態です。あ、車だん吉様のサイン色紙を拝ませていただきました。お笑いマンガ道場のレギュラー陣は私的にはすでに神。あ、通信カラオケの機械のファンの音が、就寝時に気になるので注意するようにです。朝食は普通。味噌汁がシジミだったのが島根県気分を盛り上げる。売店で絶滅したかと思われた「さざえぼん」をかんちゃんが購入してからあらたな旅路に向かう一行であった。
この郵便ポストは投函および回収が危険すぎ死の予感。
~ミステリアス&巫女!出雲大社~
出雲大社は4回目。すでに特に語ることビックリも無かったり。巨大なしめ縄?に硬貨を挿しているの人々を見ている外人さんの口パクに合わせて「オー・イッツ・サイセンボーイ!コイン・インサート・ロープ・イズ・ジャパニーズ・ドリーム・カム・トゥルー!」などと勝手にアフレコして楽しむ。秘宝館の勾玉の英語説明「Magatama has miracle and mysterious power. It’s the highest quality in Japan」が愉快である。
食事はその辺の食事所で済ますことに。皆、いちおうな出雲そばにするも、チャレンジブル精神を尊ぶ私は、新メニューな古代米を使ったうどんとやらを注文。見た目こんにゃくそば、歯ごたえは舌で押し潰せるぐんにゃりみょろみょろ、スープはそばの茹で汁(そばゆ)、首をひねりながら、出雲そばのダシやら七味を放り込む姿は、わたる先生曰く、瑠璃堂どりす(フューチャリング:D4プリンセス)の学食での食事場面を彷彿させたとのこと。まぁ不思議な食物でしたで済ませば良いのだが、開発コンセプトが謎すぎる。見た目そばなのに何故か名前はうどんってなのは、名物である出雲そばの体面上、勘違いされては困るといった負の方向性をビシビシ感じるし、古代米を名物に仕立て上げたいが、どうにも調理法が見つからなかったのであろうか。
で、近所の売店ですが、定番土産以外にも子供がねだり意味も無く買わされてしまうアイテムも絶賛販売中。変なスーパーカーがミサイル装備でパトカーといった定番は勿論、ガンプラもガンダムSEEDは当然・・・無い!そのかわりにHGUCギャンやら量産ズゴックが山積み?私に買えというのだろうか。プリキュアを調査すると、どう見ても南極人形ちっくな風船人形が配備されていましたが、どの店も「黒」しか売っていない状況に、黒人気爆発かと思いつつも、盛大に売れ残っている疑惑も。ちなみにナージャグッツは定価。
~帰る~
島根県の山陰道宍道湖サービスエリアにて、柿ソフトクリーム(商品名は色合いから夕日ソフトって言う)適度な酸味が美味で、所謂色物扱いではなくお勧めです。
大山のパーキングにていい感じの顔出しを発見。何故ゆえにこの場所に巨大ウサギ?交通安全とウサギの関連も謎だが、顔を出す部分が瞳ってのもかなりオカシイ。コレだけ複数の不可解を抱えたオブジェが大山の雄大な眺めと共にそそり立つ奇跡を純粋に楽しもうではないか。と思ったが、企画→立案→予算→設置などプロセス過程でどのような話がされたのか、初期案はどのような感じだったのかを想像するだけで鳥肌物である。
ウサギの瞳部分でご満悦のS氏。
2004/11/5追加補足
~立久恵峡温泉の意外な効用~
そーいや宿泊後、皆もって「尿」がとまらない状態に。これはきっと体内に蓄積された老廃物が温泉効果で体外に駄々漏れさせる為の利尿効果に違い有るまい。通りがかりの公衆便所やら有料道路のパーキングやら便所という便所でマーキング、摂取水分以上を放尿させるとは全くおそるべし立久恵峡温泉。