ico

名残惜しきかな牛丼。大盛りを食したのち並盛り注文。
満腹気分との関連性は未だ不明だが、何故かRPG(所謂ドラクエタイプ)がやりたくてやりたくてせつなさゲージが上昇中、「ちまちまレベルアップしてぇ」とか車運転しながら一人でつぶやくほど上昇。
おそらく現実世界にて時間あたりの報われが少ないからやもしれないし、最近全然コノ手のゲームをしていない禁断症状がどうかは謎。
んで、帰り道、太子のファミコン屋さん「ファンタジア」にてそういう感じのRPGの購入希望てな相談を店員の八木君に持ち掛けしこたま検討。
意見を伺うにディスガイアか新しいウィザかな、毛色は違うがコノ前発売のイース新作旧作全部セットとかとかいいんじゃないすかな感じ。
結論はといいますと、八木君の貴重な意見をジャイアントスイングで放り投げ、RPG気分なはずが何故か手に握られたるは「ICO」だった。
発売時から欲しかったんだよなー「ICO」、RPGじゃないけどなぁ。
買ったときの認識としては「プリンスオブペルシャ」&「ヨルヨル萌え」
帰宅後早速起動。マニュアルに目を通しつつ、タイトルデモの映像と曲にかなり好印象。
早速ゲームに入ったわけだが、雰囲気はいい。実際かなり好み度高し。
しかーし、オートの視点変更に連動する移動方向がアナログステックでの、自惚れするよなカッコイイスムーズな移動を妨げ壁にあたりまくりストレス。
パズルと言うよりも、間違い探しのようなトラップやら進路確保にストレス。
タルイだけの戦闘に時間の無駄を感じストレス。
見つけたそれっぽい場所やらアイテムに対して、単にアクションしていくだけ。
解いた後の爽快感やらすっきり感が、微塵も無い謎解きの連続は、正直キツイ。
傍らに儚げで守ってあげたい属性満載のヨルヨルがいなかったら、正直このゲーム、途中で止めていました。
なんとか終盤まで気力と折角買ったゲームなんでてな義務感で持ちこたえました。
気分は「早く終わってくれ」だけ。
しかしでした、この場面でガツーンとやられました。
~以後ネタばれ気味なんで反転~

橋が割れて引き裂かれたイコとヨルダ。
ヨルダの方にジャンプ、だが届かない、落ちるイコに手を差し出すヨルダ。
あーすべてコレの前振りなんだよね、すべて。
ICOというゲームは愛せませんが、ICOという作品は引っかかりました。
そもそも、この場面ってムービー垂れ流しの選択肢なんぞ無いにも関わらず、コントローラの指の動きが画面とばっちしシンクロしてる自分。
すでに製作者の術中にはまっていたようです。このシーン以降はエンディングまで、この世界に嵌ってプレイできました。

このゲーム、難易度とかそういったことは別にして、面白いかどうかは人は選びます。
万人にはお勧めしませんが、気になっている人はとりあえず買ってみると良いのではないでしょうか。
牛丼で満腹状態でRPGをさまよい求める私に出会ったら、もちろん私は買わせますが。
関係ありませんが、ノイズの乗ったような粒子の粗い映像と世界観(といいますがオープニングデモの主人公横の石造)が、
「Wishbone Ash:百眼の巨人アーガス」のKEEFさん撮影のアルバムジャケットと妙に被ってたのでついつい聞いてしまいましたとさ。